サンディエゴにはよく行く!って方も実はあまり訪れたことのないメキシコ。
アメリカ、ロサンゼルスに5年間留学していた私もその1人でした。
この記事ではアメリカ・メキシコ間の国境の町、ティファナへ初めて訪れた際の実際の経験を元にティファナの観光スポットや、治安など注意すべき点を紹介します!
- せっかくだからメキシコに行ってみたい!
- ティファナってどんなところ?
- アメリカとの違いは何?
- ティファナの治安は大丈夫?
Contents
ティファナの治安や懸念点をすぐ解決したいあなたに
私が初めてティファナに行く前の懸念の例を挙げますと以下の様になりました。
- スペイン語話せないけど問題ないか
- 通貨が違うが両替などは大変ではないか?
- 治安は安全か
- 無事アメリカに帰ってこれるのか
そんな私が初めてティファナに行った結論は以下の通りです。
詳細は後半で解説していきます!
Q.スペインが話せないけど問題ないか?
A.実際にはティファナはアメリカから近いからか英語を話せる人がそこそこいました。
Q.通貨が違うが両替などは大変ではないか?
A.ティファナはアメリカから近いからかドルでもOKって人ばっかりでした。ですので結果的に一回も両替せずに済みましたよ!お釣りはペソで帰ってくることが多かったですが。
Q.メキシコってなんとなく治安悪そうだけどは観光地として安全なのかな?
A.昼間は大通りを歩いていれば問題はありませんでした。少し道を外れたり夜になったりすると少し治安の悪そうな雰囲気になるので気をつけましょう。
私もティファナに行く前はこんな感じでずっと一歩を踏み出せないでいました。
しかし、いざ勇気を踏み出して入ってみると、とっても面白い世界が広がっていました。
そんなティファナの観光のすすめを筆者の体験談と共に紹介します。
ティファナはサンディエゴから徒歩で国境越えが可能
トロリーに乗ってサンディエゴの中心から国境まで
陸路の場合、サンディエゴからは運転か徒歩でアメリカ・メキシコ間の国境に到着することができます。
今回はトロリー(電車)で国境近くの駅まで向かい、そこから徒歩でティファナに行くことにしました。
サンディエゴのダウンタウンから青色のトロリーで終点のSan Ysidro(サン・イシドロ)まで向かいましょう。およそ30分ほどで終点につきます。
サンディエゴとティファナの国境間をつなぐ終点駅、サン・イシドロ駅に到着しました。
もうすでにメキシコの雰囲気がします。
肌が褐色の方が圧倒的に多く、聞こえる言葉もスペイン語ばかりになってきました。
いよいよ国境越え、入国審査
駅を出て、警備員の人に「国境はどこ?」と聞くと、
列車の手前を指さされ、そこを見てみると矢印が指す方向へ行くように指示されますので5分くらい直進していきますと….
そこはもうメキシコでした。この回転扉を抜けると、入国管理につながっています。
その中で入国手続き(申請書一枚に必要事項を記入するだけ)でメキシコのスタンプを押されて完了です。
こちらがメキシコのスタンプと上記の申請書です。
私のパスポートのスタンプコレクションがまた一つ増えました。
ティファナはアメリカとは別世界
少しアメリカを数歩抜け出しただけなはずなのですが、そこには全く違う世界が広がっていました。
国境のような物理的なものもですが、人や街の雰囲気など、アメリカとの違いを感じることができます。
サンディエゴの国境からティファナのダウンタウンへ
国境を抜けるとすぐ出口の路地でおばちゃん達が地面に座って子供達と一緒にキャンディーを売ってました。
メキシコに入って3メートルぐらいでもうアメリカとも違うような雰囲気が。
出口を抜けると逆にバスなどは一切無く、タクシーがたくさん!
さて、どこへ行こうかと考えていると目の前のタクシー乗り場でお兄さんが…
若干怪しく思いながらもちょっと待ってと意思表示を示し、ティファナ行きのタクシーの相場をチェック。
どうやら黄色いデザインのタクシーは12ドル(米ドルレート)、白いデザインのタクシーは5ドルみたいです。
そこそこ英語を話せる白いタクシーの運転手のおじさんにお願いして、ティファナの中心街へ。
皆さん、ティファナのタクシーは白い方ですよ!
どうやらRevolicion Avenue (レボルシオン通り)のウェルカムアーチが中心街の目印みたいです。タクシー代を渡して下車します。
ここから観光をスタートさせていきます!
通りかかりの人がたくさん話しかけに来た!
サンディエゴからおよそ車で20分ほどの距離にも関わらず、そこにはアメリカとは全く異なる文化がありました。
一番印象的だったのは道行く先で街の人々が
ってみんなすごくフレンドリーに話しかけてくることです。
確かにティファナは私たちアジア人や白人のように肌の色が白い人があまりいません。
ですので見た瞬間すぐに観光客だとわかります!
皆さんも気をつけてください!彼らからするといい商売チャンスだと思われてるかもしれませんよ。
なんていろんな言語をごちゃまぜにして、なんとか通じる言葉を聞きとらせ、このアジア人客(管理人一行)を引こうとするおじさんたち。
そんな街の中心、Mercado (メルカド、マーケット)をゆっくり探索。
左右に出店やレストランがあり、いろんな人がどこからともなく現れて客を呼び込もうと声をかけてきます。
ちょっとごっちゃりした派手な感じがメキシコっぽくもあり、ロサンゼルスやサンディエゴにはあまり見られない下町のような雰囲気を味わわせてくれます。
シーザーサラダ発祥のレストランで豪華なランチ
歩き続けて疲れてきたので、次はいよいよお待ちかねのランチタイム!
実はずっと行ってみたかったレストランがあるのでこちらで紹介します!
今回ランチのために訪れたのはCaesar’s Place(シーザース・プレイス)という中心街のホテルの一角にある小綺麗なレストラン。
レボルシオン通りに戻り、中心部から歩くこと数分の位置にあります。
この店、実はなんと世界中で食べられているシーザーサラダ発祥の地なんです!
名前にCaesar(シーザー、カエサル)なんてついてるのでてっきりイタリアから来たのかなと思う方も多いと思うんですが意外にもメキシコなんですね。
というのもこのレストランの創業者Caesar Cardini (チェーザレ・カルディーニ)が1920年代に旅行に来たアメリカ人に向けてティファナでサラダを作ったのが始まりだとされています。
こちらがその伝説のシーザーサラダ。注文すると目の前に調理道具と食材が用意され、目の前で作ってくれました。
レタスにクルトン、パルメザンチーズに秘伝のシーザードレッシングという、シンプルな作りがとても素敵です。
続きましてスパゲティも到着。これもとてもシンプルな作りですが、濃厚なミートソースがパスタに絡みついて心地よい味わいになっています。
昼食を楽しんだ後はもちろんお会計となりますが、シーザーサラダを一つ、パスタを2つ注文して、合計で490ペソでした。
$490と書かれていますので一瞬アメリカドルと勘違いしてしまいそうですが、もともと”$”はスペイン発祥、世界初の国際通貨ペソを表示する記号でしたので、これが本来の使い方なのではないかと思います。
メキシコ・ペソは2020年5月のレートで約$24=$1(24メキシコペソが1アメリカドルに相当)ですので合計でおよそ20ドルほどです。
ここではなかなかレベルの高いレストランの料理ですがアメリカでは(特にカリフォルニアでは)安いレストランでもこの値段では収まりきらないです。
メキシコはアメリカと比べてすごく物価が安いです!
ティファナではセブンイレブンで1ドルでペットボトルのコーラが2つ買えちゃう物価なので、なるべくお金の消費を抑えて旅行に行きたいって方にもオススメです。
(ちなみに筆者の住むロサンゼルスですとペットボトル一つで$1.75〜ほどかかります。)
Caesars In Tijuana
- 住所: Av. Revolución 8190, Zona Centro, 22000 Tijuana, B.C., Mexico
- 電話番号: +52 664 685 1927
- 営業時間: 月-木曜日11:30-22:30 金,土:11:30-23:00 日:11:30-20:00
懸念のティファナの治安は安全なのか!?
ティファナはある程度気をつけていれば安全に楽しむことができますが、いくつかの注意点はありますので紹介します。
外務省が運営する海外安全ホームページ
ティファナの最新治安情報を確認するために、外務省が運営する海外安全ホームページを見てみましょう。
2020年2月時点でティファナは「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に該当しています。
ちなみに外務省の安全基準でのレベルの意味合いは以下の通りです。
「レベル1:十分注意してください。」その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国・地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。(場合によっては,現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。
実際に現地で感じた治安と注意点
このように治安面での懸念がされているティファナですが、個人的にはそこまで物騒なイメージを受けませんでした。
レボルシオン通りの角を曲がると、こんな感じでラテン系の音楽や穏やかな雰囲気、楽天的で時間がゆっくり流れているかのようです。
ただそれでも、
- 一つ路地を抜けるといきなり道が汚くなる
- 人々が立って商売に呼び込むために待ち構えて話しかけてくる
- 稀にしつこくついてくる、話しかけてくる人がいる
など、ロサンゼルスやサンディエゴほどの安全感はありません。
そのため、以下のことに気をつけて観光を楽しみましょう。
- いろんな人が話しかけてきますが、そこは商売客目当てなのか、ただただフレンドリーなのかは自分の目と感覚で判断しないといけません。
- 何も考えずにスマホを出すなどの行為は控えましょう。あなたが何気なく持っているiPhoneも彼らからすれば高級品です。
- 人通りが減る夜になると1人で歩くのはリスクが伴います。ティファナに夜訪れたい方やひとり旅できている人は気を配ることを忘れずに街を回りましょう。
- この街は風俗街としても有名ですが性病などのリスクも加味してください。
- トラブルにあった際目撃者を増やすため、昼間でもなるべく人通りの多い場所を歩きましょう。
自分の身は自分で守らないといけません。
アメリカへ帰還
ここまでティファナを楽しんできましたが、みんな積極的に話かけてきたりするので視線がずっと変わったり、初めて行く土地ということなどで少し緊張して疲れてしまったので4時間ほど滞在して、サンディエゴに帰ることにしました。
街中で先ほどのような白いタクシーを探し、値段交渉も5ドル一律の値段で国境まで。
メキシコからアメリカへ帰るのはアメリカからメキシコへ行くのよりはるかに時間がかかり、場合によっては数時間を有するとの記事をいくつか見かけました。
それでも今回は10分ほどで入国審査で簡単な質問を受けただけで帰ってくることができました。
しかし、それでも日本から観光できた方はESTAを、学生ビザでアメリカに来ている方はI-20をくれぐれも忘れないで準備しましょう。
歩行ルートの傍にはものすごい量の車の数が、
その後はまた来た通りのトロリーに乗ってサンディエゴの中心街へ戻っていきました。
終わりに
以上、サンディエゴから徒歩で行くティファナの観光体験でした。
私もアメリカにいたからこそ、陸路で違う国に行けるという経験ができましたし、広い視野を持つことができたのでこのようなチャレンジができたと思っています。
旅は自己責任の範囲内ですが、皆さんも是非一度は来てみてください!
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