こんにちは、Hazuki(@August742Leaf)です。
今回は私がアメリカに5年間留学してみて、実感したアメリカの物価の変化の大きさについて紹介します。
私は2014年から2019年までの5年間の学生時代をアメリカ、ロサンゼルスで過ごしてきましたが、私がアメリカに来たての頃と比べると同じものを買っても値段の変化が大きいものがあり、とても衝撃でした。
そこで、具体的に値上がりしたなと感じる部分を紹介しつつ、普段日本で過ごしている環境がいかに恵まれているかなどの素直な感想も紹介していきます。
Contents
東京とロサンゼルスの物価の比較
絶対的な指数ではありませんが、世界中の年の物価を比較できる無料のページがあります。
それがNumber.comです。
こちらのページでは大気汚染や交通渋滞、生活の質などが数字化されて、一概的ですが、世界の都市を比較したり、現地の生活水準を知るために役立てることができます。
上記のリンクよりページに移動しますと世界地図と共に色々項目が出てきます。
その中から、「Cost of Living」というページをクリックし物価を確認したい都市を選びます。
すると一般的なレストランやマクドナルドでの値段からスーパーで卵や野菜に至るまで事細かなに大まかな値段が表示されます。
スクロールするとアパートの家賃やレジャー費用なども表示されますので、おおよその物価や生活費が分かります。
こちらのサイドでは他の都市とも物価を比較することができます。
今回は東京と比較してみましょう。
すると2つの都市の大まかな物価が列となって比較することができます。
こちらのデータを見るとスーパーで買い物をするとロサンゼルスで買う方が安いものがいくつかありますが、外食系は一般的にレストランの方が高くなっており、およそ私が実感する物価の感覚と一致します。
こんな感じであなたがお住まいの都市と旅行先や駐在先の都市の物価を比較するのも面白いかもしれませんね。
アメリカは物価の上がり方が半端じゃない
さて、2014年より5年間アメリカに留学していて思ったのは、物価の上がるスピードが日本に比べてものすごく早いということです。
もちろん交通費やスーパーの食材などしっかり見れば日本よりも安いものがたくさんあります。
ですが、以下で紹介する学費、家賃、外食費など、使わざるを得ない部分での値上がりが多く、また上がり幅も日本に比べて遥かに大きいです。
そのため物価の上昇を感じる場面は日本に比べても遥かに多いです。
そもそも日本より元々物価が高いにもかかわらずです。
以下でいくつか具体例を上げていきましょう。
また、物価の上がりに対応するために、やりくりしてきた記録も別記事で書かせていただきましたので参考にしていただけますと幸いです。
https://hzk3abroad.com/us-saving-cost4collegelife/
学費が毎年値上がり
まず、留学生としてアメリカにいる以上、どうしても必要になってくるのは学費です。
以前、アメリカ留学時の生活費を紹介する記事を書きましたので詳しい話はこちらを参照してください。
こちらの記事でも詳しく紹介させていただきましたが、アメリカでは毎年学費の上昇が行われており、現地のアメリカ人学生も多額の学資ローンを負うはめになったり、奨学金が出ないことが原因で進学を辞退することが頻繁に起きています。
例えば、私が通っていたサンタモニカカレッジ。
私が2015年1月に通い始めた頃、留学生の学費は1単位305ドルでした。
それが私が卒業する2017年6月頃の最後の学期には335ドルに値上がりしていました。
更に私が卒業した後、後輩の学費を確認させていただいたところ375ドルになっていました。(2019年現在)。
この3-4年間で学費は更に大きく値上がりしました。
また留学生は学生ビザを維持するために最低でも12単位を毎学期履修しなければならないので、比較すると70×12=840ドルもの違いが現れます。
同じものが数年で10万円程の違いになって現れるのです。
そんな話を現地に何十年も住んでいる方にすると、
「今の学費払えば30年前にはUSC(南カリフォルニア大学)にも余裕で通える」とのことです。
USCは人類史上初めて月に降り立ったニール・アームストロングやスターウォーズの映画監督だったジョージ・ルーカスをOBに持つ私立の有名大学で学費がものすごく高いことで有名です。
ちなみに現在の学費(だけ。生活費含まない)は5万7000ドル程で学費だけで年間600万円以上します。
家賃が毎年値上がり
アメリカに住んでいると、露骨なくらい家賃が値上がりしているのを文字通り肌で感じます。
私が留学していた当時、2B1B(2ベッドルーム、1バス)という結構オーソドックスな部屋に友人とルームシェアをしていました。
ロケーションも良かったのですが、家賃は2100ドル、2人で割り勘で1050ドルです。
日本で学生をやっている感覚だと「なんて贅沢な暮らしなんだ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、築何十年も経っている古いアパートメントでしたし、正直に言えば結構お得だったかなと感じています。
ちなみにあまりにも物価の上昇が早く、現在では同じような地域でこの値段でアパートを探すことはほぼ不可能です。
私が2年生のコミュニティカレッジに進学している時に住んでいた学校の前のアパートメントですが、また別の友人とルームシェアをして、合計2475ドルの2B1Bの部屋に住んでいました。
私たちがコミカレを卒業し、引越しを行う際、私たちの物件を調べてみると既に2850ドルでリースに出されていました。
2年間でほぼ400ドルの値上がりです。
それ以降も留学期間中に2回の引っ越しを行いました。
編入を行ったため、学校の近くに移動するためでした。
毎年、家賃は残酷にも上がり続けていきました。
1部屋1人に加えてリビングの共有スペースに更に人を入れるなどして、一人あたりの負担を減らしていた状態です。
一応お互いにプライベートなスペースがあったのでストレスはありませんでしたが、中には1部屋に3人も4人も一緒にシェアして更にリビングにも2人住んでいるという友人のシェアハウスもありました。
以前ロサンゼルスで野宿をしたことがあるという記事を書いたことがありますが、雨風をしのげる環境が有るのはありがたいとは言え、家賃の値上がりは辛いものがありました。
近所のラーメンが毎年1ドル値上がりする
私が住んでいたエリアには日本資本でやってきたラーメン店がいくつもあります。
私がアメリカに留学したての2014年当時、たまたま見つけたラーメン屋のメニューの1番上に展示されている最も普通のラーメンが9.95ドルでした。
これに消費税とチップが入るので合計で大体13ドルぐらいでしたかね。
2年後の2016年に行ってみると、同じラーメンが11.95ドルに。
そのまた2年後の2018年に行くとそのラーメンは13.95ドルに値上がりしていました。
4年間で4ドルの値上がり。単純計算で毎年100円以上値上がりしていったわけです。
また、基本の値段が上がるにつれて、消費税やチップの量も比例して増えていくわけです。
例えば13.95ドルでしたら消費税(州や市ごとに異なる、ロサンゼルスは9.5%)+チップ(大体15-20%くらいが目安)を追加すると、18ドルくらいになります。
同じものを食べていても、4年間でこれだけの変化が私の過ごした時間内で起こりました。
生活費を同じ水準に保とうとしても割と厳しいものがありました。
一度日本から出てみて感じた日本の物価について
学期を終えて、休暇のために一時休暇で度々日本に帰国すると、普段離れていたおかげで気づくことがたくさんあります。
物価に関して言えば、アメリカから一時帰国した際には日本には「安いなー」と感じるものがたくさんあります。
日本にずっといればわかりにくい感覚かもしれませんが、一度日本を離れて別の視点を持てたから思うことなのかもしれませんね。
日本の物価はアメリカに比べるとかなり優しい
私の肌感触ではありますが、日本での生活は私が5年間住んでいたそれよりはかなり経済的に優しく感じます。
その中でも目立つのは食事のコストパフォーマンスが素晴らしいということです。
例えば、日本では500円出せば牛丼、サラダ、味噌汁などがセットで食べられる店もあります。
1000円払うとランチでかなりいいものが食べられます。
特筆すべきはこれくらいの値段のお店でも非常に美味しく、質の高い食事が取れるということです。
私の住んでいた地域ではそれくらいの値段では見るからに新鮮ではないサンドイッチが出されても何もおかしくはありませんでした。
確かにタクシーや電車、高速道路などの交通費は日本の方が高いと思いますが、
衣食住など基本的な生活に関して言えばまだまだ日本の方が安くて過ごしやすいなと感じています。
日本が相対的に貧乏になっている?
それと同時に危機感が抱くのが、日本の物価がアメリカと比べるとあまりに変化が小さすぎないかということです。
経済成長の際には物価も上がり、給料も上がっていくのが自然なように見えますが、
実際に日本の現状では経済成長はほとんどなく、給料はむしろ下がり、税金は上がっている状態で、物価は上がっても給料は上がらない状態です。
そんな状態でアメリカや中国に行くと、現地の経済的成長を肌で実感しますが、日本ではそれが感じられず、現状各国の成長について行けてないのが現状です。
世界的に見れば全く進歩がない日本の方が異常なのかもしれません。
ウサギさんだらけのレースにカメが一匹紛れているような感覚です。
日本は既に高い水準での経済大国ですが、かなりの危機感を感じています。
おわりに
今回の記事では主に学費、外食費、家賃などに焦点を置いてアメリカ、ロサンゼルスと日本の物価の違いについて留学の経験から考察させていただきました。
元々全体的に日本よりもお金がかかる場所でしたが、年々値段が上がり続けていき、大きな収入がない学生にとっては経済的にも心理的にも厳しいものがありました。
日本にいると気づきにくいですが、世界的にみてみると経済的に成長していますし、それに対して物価も変化します。
ですので現状維持も大事ですが、自分自身も(もっと稼ぐという意味で)成長していかなければとも思いました。
それではここらへんで失礼します。