ロサンゼルスの観光の片隅に思いつくことと言えば、スポーツ観戦ではないでしょうか?
非常に大きな市場を持つロサンゼルスのスポーツチームは様々な競技で強豪チームとしての地位を確立しており、頻繁に優勝争いに参戦しています。
そのロサンゼルスで一番人気のあるスポーツは日本人に馴染みの深い野球ではなく、バスケットボールなんです!
今回は現地に留学している私が、NBA観戦を体験し、本場のバスケットボールを体験してみました。
もしロサンゼルスやアメリカの他の地域でNBA観戦、スポーツ観戦を検討している方は是非参考にしていただけるとありがたいです。
このブログはNBAに特化したブログではありませんが、それでもスポーツ観戦大好きな私が情熱をつぎ込んで書きましたのでぜひ読んで参考にしてください。
Contents
NBAについて
そもそもNBAとは
そもそもNBAって何だよ?って方のために簡単に紹介したいと思います。
NBAとは正式名称をNational Basketball Association と言い、全米29チームおよびカナダ1チームの合計30チームで構成されたバスケットボールのリーグです。
レギュラーシーズンはウェスタン(西)とイースタン(東)のカンファレンスに15チームずつ分けられ、1シーズン82試合総当たりの試合をこなします。
レギュラーシーズンの82試合を戦い終えた後にあるプレーオフでは各カンファレンンスで上位8位までに残ったチームが成績順にトーナメントに振り分けられます。
プレーオフは1カード7試合制、つまり4試合勝ち抜きでトーナメントを行い、カンファレンスチャンピオンを選抜します。
そして東西のカンファレンスチャンピオンが決勝で激突するのがNBAファイナルです。
NBAファイナルで7試合中4試合を先に勝ち抜いたチームがNBAチャンピオンであり、名実ともにそのシーズンの最強チームとなります。
バスケットボールでの実績はアメリカがダントツであるため、それはほぼ同時に、世界最強チームであることを意味します。
他のバスケットと何が違うの?
アメリカのNBAの試合では日本のBリーグやユーロリーグ、W杯、オリンピックなどの他のバスケットボールに試合と比較してルールやレギュレーションが若干異なります。
例えば
- ゲームは12分4クォーター制(通常10分)
- ファウル6回で退場(通常5回)
- スリーポイントラインが広く設定されている
- あまりトラベリングなどの軽度の違反に笛を吹かない
などが該当します。(この他にもたくさんあります。)
NBA公式ボールも通常のものより少しだけ大きいです⬇️
これはNBAがアメリカらしくエンターテインメントに特化した競技であるからではないかと思います。
せっかく観戦に来たのにお気に入りの選手がファウルで退場してしまっては場も盛り上がらないでしょうから退場までの限度を5回の代わりに6回にしたり、
トラベリングは確かに違反ですが、特に選手にダメージを与えるような危険な行為でもなく、選手がかっこよくダンクを決めるのに1歩多いだけでプレーを止めて白けさせるくらいならそのままいかせてしまえ!
みたいな感じで大目に見られているような感じでしょうか?
アメリカらしいといえばアメリカらしい、豪快なプレイも見ものです。
チーム選び
ロサンゼルスには2つのNBAチームがありますので簡単に紹介していきます。
その他の全チーム表はこちらにまとめてありますので、興味のある方はこちらもどうぞ。
誰もが認める名門 ロサンゼルス・レイカーズ
黄色と紫のユニフォームが特徴的なレイカーズはネームバリュー、実績、ブランドにおいてNBAでもトップクラスのチームです。
かつてはコービー・ブライアントやシャキール・オニールが中心となって2,000年代初頭にはNBA3連覇、2,000年代後半にも連覇を達成しています。
しかし、レイカーズのみならず、NBAの看板選手であったコービーが引退したのちはクラブ最悪の成績が続き、低迷しています。
最近では私の母校、UCLAの出身選手であるロンゾ・ボールやその前年のドラフト2位ブランドン・イングラム、カイル・クズマなどの若い選手を中心に再建を測ろうとしている状態です。
更に先シーズンはNBAで3度の優勝経験、15回のオールスター出場、4回のシーズンMVPなどを誇るスーパースター、レブロン・ジェームズを獲得しましたが、それでも及ばずチームもプレーオフに進むことができませんでした。
かつては誰もが認める名門チームでしたが、現在はチームの歴史上最悪の暗黒期を経て再び上昇していけるか、今後のレイカーズに注目です。
追記:2019年11月16日
レイカーズは2019-2020シーズンに低迷から抜け出すため、
- ボール、イングラムなど若手選手をトレードで大量に放出
- アンソニー・デイビスやダニー・グリーン、ドワイト・ハワードなど実績のある選手を多数獲得
など若手育成から、目の前の結果を追求したチームに変貌しました。
それが功を奏してか、11月16日現在ウェスタン・カンファレンスで首位に位置しています。
名門チームであるが故に、経営陣もファンもこれ以上は待てない!という気持ちの現れでしょうか?
一気に優勝を狙えるスカッドに生まれ変わったレイカーズに注目です!
低迷期を経て成長著しい ロサンゼルス・クリッパーズ
赤をベースにしたユニフォームが特徴のロサンゼルスのもう1つのチーム、クリッパーズ。
クリッパーズはレイカーズに比べて遅れて創設され、長い低迷期を経験したいわゆる新興チームです。
華やかな伝統と数々の伝説的プレーヤーが揃う古豪チーム、レイカーズに対してクリッパーズはどちらかというと地味なイメージが付きまといます。
だからと言って弱小チームであるかといえばそうではありません。
最近ではクリス・ポールやブレイク・グリフィンといったNBA屈指の実力者を抱え、カンファレンス優勝を経験していますし、彼らが退団した後もプレーオフに進出する程度の実力は維持しています。
近年の成績はもっぱらレイカーズよりも上の状態です。このチームも今後の成長に期待です。
クリッパーズも、2019-2020シーズン昨シーズンのファイナルMVPを獲得したカワイ・レナード、前シーズンMVPの最終候補だったポール・ジョージなどリーグ最強クラスの2Wayプレイヤー(攻守共に優れた選手)を揃えて、本格的に優勝を狙えるチーム作りを行いました。
11月16日現在ではウェスタンカンファレンスで6位ですが、開幕戦でレイカーズに直接勝利したり、怪我で離脱していたジョージが復帰して好成績を残すなど今後に期待がかかります。
今年はロサンゼルス2チームとも上位争いが濃厚です!
チケットとチームの選び方
ホームチームの選び方
まず上記の2チームの選び方ですが、チームのブランドを取るならレイカーズをお勧めします。
一方でNBA観戦自体が初めてで、あまりバスケットボールにも詳しくないという方には2019年現在、コストパフォーマンスを重視してクリッパーズをお勧めします。
この2チームはいずれもロサンゼルスの中心部に位置するステイプルズ・センターをホームスタジアムにしていますが、チケットの値段も大きく異なります。
まずレイカーズですが、NBAの歴史上、圧倒的な実績やネームブランドがありますので、あまり勝てなくなった現在でもチケットの値段は全体的に高めに設定されています。
しかし、近年はスーパースターの離脱などで低迷しており、負けが続きプレーオフにすら進むことができていません。
ホームゲームで勝ち試合が見たい場合は望みが薄いかもしれません。
続いてクリッパーズですが、未だにNBAチャンピオン経験がないなどレイカーズに比べれば新興勢力です。
しかし、近年ではコンスタントにプレーオフに進出するなど、実力は確かなものがあります。
それでいて、チケットの価格は全体的にレイカーズに比べて控えめです。
ですので2019年現在、ネームバリューを重視するならレイカーズ
コストパフォーマンスを重視するならクリッパーズの試合観戦がオススメです。
アウェーチームの選び方
さてアウェーチームについてですが、
基本的にはみなさんのロサンゼルスでのスケジュールや好みのプレーヤー次第で大丈夫だと思います。
というのもNBAはサラリーキャップ制を導入しており、一方のチームが強すぎたりしないように気をつけていますので、非常にレベルの高いチームが揃っています。
確かに
- 現在NBA2連覇中のゴールデンステート・ウォーリアーズ
- かつてマイケル・ジョーダンなどと共に6回のNBA優勝を達成したシカゴ・ブルズ
- 60年代に8連覇など最多優勝を誇るボストン・セルティックス
- NBA最強の資産価値を誇るニューヨーク・ニックス
- プレーオフやNBAファイナルの試合
などの人気のチームとの試合はチケットの値段はが高い傾向にあります。
ですが、そのような試合ではハイレベルな試合が見られることがほとんどです。
別記事で全チームまとめてみましたので、英語や中国語の勉強も兼ねてこちらを参考にして、みなさまのスケジュールやお好みの選手がいるチームなどに合わせてアウェーチームを選択してみてはいかがでしょうか?
チケットはどこで買うの?
ロサンゼルスでのNBA観戦チケット購入はインターネットで買うのがオススメです。
具体的にはStubHubやTicketMasterの二つのサイトを比較して購入するのがいいと思います。
と言うのもどちらもオンラインのサイトの中では比較的安価ですし、プラットフォームも使いやすくて便利です。
スタジアムの周りには転売屋さんも結構いらっしゃいます。
アメリカでは転売は違法ではありませんが、元の値段よりも高いことがほとんどです。
更に英語が得意でない方は高い確率でカモにされます。
ですので、オンラインでの購入が一番そのようなリスクを減らせると思います。
知ってると役に立つ知識
こちらは実際にNBA観戦を経験して、こうしておけばもっとスムーズに楽しめたよなと思う部分の反省と、それを生かしたお役立ち情報です。
よろしければぜひ参考にしてください。
メトロかライドシェアでアクセスが便利
ロサンゼルスのNBAチームのホームスタジアムにはメトロかUberやLyftなどのライドシェアアプリを利用してアクセスしましょう。
ステイプルズセンターには一応駐車場は用意されてはいますが、駐車料金が33ドルと一流ホテル並みに高く、試合開始や終了の時間にはほぼ間違いなく混雑が予想されます。
私が初めてのNBAをした試合はプレーオフだったこともあり、スタジアムは超満員。
そのおかげかスタジアムの駐車場を出るにも1時間ほどの時間を費やして大変な目にあいました。
ですので、自分の車でやってきて、駐車場に停めるというのは避けたいところ。
その点メトロのアクセスは安くて便利です。
ステイプルズセンターを出てすぐのところにメトロの駅があります。
その上、みなさん目的がはっきりしているので試合直後は治安が懸念されるLAですが比較的安全に乗ることができます。
そして、公共交通機関ですので片道$1.75で行くことができるコストも魅力的です。
物価の高いロサンゼルスですが、交通費に関しては節約が十分可能です。
メトロはちょっと…という方にはライドシェアアプリがオススメです。
スタジアムを出ますと、UberやLyftを呼べるスポットもありますのでそこでアプリを使用してホテルや家に帰ることができます。
ゲームを楽しんだ後はスマートにお家に帰ることができます。
保険やガソリン代も気にする必要もありませんし、自分で運転する必要もないのでとても便利です。
荷物は少なめに
NBA観戦では荷物は最低限のものにとどめて起きましょう。
- 携帯
- 財布
- パスポート
- 場合によってはカメラやモバイルバッテリー
これだけあれば十分です。
というのも入場の際には持ち物検査がありますし、食べ物などを持ち込むことはできません。
多くの荷物を持って中に入るとカバンの中身を見せるように要求されたり、非常に時間を要します。
更にスタジアム内部は人で密集しているので盗まれても持ち物が多い場合気づかないことがあります。
ですので、荷物は必要最低限にしておくのがベターです。
自分の手で管理できる範囲にとどめておきましょう。
先にご飯を済ませておくといいかも
これも私個人のおすすめですが、試合開始前にご飯を済ませておくことです。
これはNBA観戦に限らず、アメリカでのレジャー全般に言えることですが食べ物や飲み物は持ち込み禁止なのにもかかわらず、スタジアム内のブースの料金が非常に高額に設定されていることが多いです。
同じマクドナルドでも外と比較しておよそ倍くらいの値段に設定されています。
そして、それにも関わらず試合開始前やハーフタイムの時間には食べ物のブースはたくさんの人でごったがえしています。
ですので、スタジアム入場前に腹ごしらえをしておくといいかもしれません。
私のおすすめはグランドセントラルマーケットです。
こちらはステイプルズセンターから徒歩15分くらいの場所にある市民の憩いの場であり、世界中の料理がフードコートのように集まっている場所でる。
その中でも私のおすすめはカオマンガイ(タイ料理)です。
初めて食べてみましたが、チキンライスの味がすごくいい感じです!
そして鶏肉をソースにつけて一緒に食べるとあっさりしていて格別でした。
お値段もスタジアムに比べると控えめで、13ドルほど。
他にもドイツ料理や本場のハンバーガー、出来立てピザなどなどたくさんの種類の店が並んでいますので、観戦の前にはぜひ検討してみてください。
早めに行くと練習風景も撮影可能!
会場オープン後、早めにスタジアムに入場すると選手の練習風景や建物の雰囲気を撮影するのに便利です。
NBA観戦は基本的に全席指定席なので、一度試合が始まってしまうと席の移動ができません。
もし上の階に席を取った場合、選手やコートが遠くに感じることがあります。
そんな時は早めにスタジアムに入り、コートが近い席で素早く写真撮影なんかを済ませましょう。
スタッフや警備員さんもNBAはエンターテインメントだと理解していますので、人がいない状態で写真撮影ぐらいでしたら許可してくれます。
そして、早めに会場入りすることのメリットは近くで選手の練習を見れるということです。
そして、彼らのスケールの大きさに圧倒されてしまいます。
試合前のシュート練習一つ見ても、控え選手でもめちゃめちゃ動きが素早くて上手いってことがわかると思います。
NBAはその競技の性質上、非常に選手が大きいです。
平均身長が206センチと言われていますし、一番身長を要求されないポイントガードでもやはり190センチぐらいないと厳しいと言われています。
大きな選手になると身長が220センチに到達する選手もいます。
そんな大男たちが半端じゃないスピードでゴールに向かい、強烈なダンクを叩き込んだり、
ものすごい遠いところからスリーポイントシュートを決めたりします。
まだ試合が始まってもいないのにエキサイトすること間違いなしです!
今回観戦した試合について
さて、今回私が実際に観戦したのは2019年の3月13日に行われた
ロサンゼルス・クリッパーズ VS ポートランド・トレイルブレイザーズ の試合でした。
ポートランドは確かにニューヨークやロサンゼルスのように大きなマーケットを抱えているわけではありません。
ですがエースであり司令塔のダミアン・リラードやチーム屈指の点取り屋、C・J・マッカラムを中心とした強力なメンバーを揃える隠れた強豪チームです。
その隠れ要素ゆえにチケットの値段も高額ではなく、かつ強豪同士のレベルの高い試合がみられるというチョイスをすることができました。
そして上の部分の遠目の席で観戦したのでチケットも手数料込みで17ドルという安価な価格で楽しむことができました。
多少スタジアムから遠いかもしれませんが、映画を一本楽しむくらいの値段ですでNBA観戦を堪能できたのでコスパも申し分ないです。
いわゆるコスパの高い試合を選択できました。
結果として、前半はほとんど同点でしたが、後半でブレイザーズが次々に得点を決めてクリッパーズを引き離し、最終的には20点差をつけて勝利しました。
ホームチームが負けてしまったのは残念でしたが、スタジアムや試合の展開から盛り上がる雰囲気などを非常に楽しむことができました。
終わりに
以上、初めてのNBA観戦に関するお役立ち情報の紹介でした!
アメリカでのスポーツ観戦はハーフタイムなどの休憩時間にもエンターテインメントを取り入れているなど、観客を退屈させない要素がたくさんあります!
高額なイメージもありますが、適切なチーム選びや席選びでコストも抑えることができますので一度は経験してみてはいかがでしょうか?
本場のバスケットボールを生で見て、そのスケールに驚いちゃってください!
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。