日本を飛び出し、留学で海外で生活を始めた当初は、
- 海外には日本には無い○○○がある!
- 海外は私にあっている!同調意識も要らないし生きやすい!
- 海外はなんて住みやすいんだ!日本になんか帰りたく無い!
なんて現地での生活に感動を覚えませんでしたか?
しかし、ある程度の時間が経過し現実と向き合いますと、やはりある程度の段階で日本が恋しくなったり、留学が辛いと思う方もいる思います。
私もロサンゼルス、広州、香港での生活を経験し、現在は生活の拠点を東京に移していますが、どこに行っても挫折してしまいそうな時がありました。
- 大学で成績を維持するのが大変
- 現地で友達が出来ない
- 英語が上達しない
- 周りのみんながやっていることが、私には出来ない
そんなひょんなことから、異国でネガティブになってしまうこともあります。
今回はそんな挫折してしまいそうな時、どういったマインドセットで乗り越えて行けばいいのか、5年間アメリカ生活を送った実際の経験からお伝えしたいと思います。
Contents
自分が辛いという事を認める
まず一番最初にするべき事は自分が「辛い」と思っている事を自分自身が受け入れる事です。
辛いと思っているのに、「自分の努力が足りないんだ」、「自分よりもキツい人はたくさんいるのに…」と自分を他の人と比較して更に追い詰める必要はありません。
心の中で「あぁ…自分は今苦しんでいるんだな」って認識するだけでもだいぶ気持ちが楽になります。
人類学者オバーグの研究によると、人は異文化に飛び込むと初めはポジティブに受け入れていきますが、やがてその異文化も万能では無いことを知り、現実を受け入れる為に落ち着いて気分が沈むことがあるとのことです。
そして現実と向き合い、ゆっくり適応して気分の沈みを戻していきます。
この研究を基に考えていきますと、いつまでもその状態が続くわけじゃ無い、
「今は私の気持ちが沈んでいるんだ。」
という、あくまで一時的なものであると考えることができます。
もしあなたの気持ちがボトム(底)にいるならば待っているのは上昇しかありません。
腐らずに自信を取り戻せるまで待ってみましょう。
普段やらないことを試す
新しい経験をして、気持ちをリフレッシュするのも一つの手段です。
休日にちょっと遠くまで出かけると、何もしていないのに気分が晴れることはよくありますよね。
視覚、聴覚で普段経験経験していないことに挑戦することをお勧めします。
具体的には旅行なんかお勧めです。
旅はいわば「日常からの脱出」です。
旅先での雰囲気、食事、現地の人との交流なんかはいくらYoutubeで動画を見ても、ブロガーの記事を読んでも理解しきれないものがあります。
そこで経験したものは、自分だけのオリジナルですし、ずっと話のネタとして取っておくことができます。
とは言っても「そんなお金無いし」って状況も十分ありえますよね。
そんな時はお金をかける必要もありません。例えば、
- 学校や職場の最寄駅の一つ前の駅から歩いてみる
- 行き先も決めずにバスで乗れる場所まで乗ってみる。
- スーパーで普段買わない食材を買ってみる。
- しばらく連絡していない友人に電話してみる。
- カフェなど落ち着いた場所で本を読んで過ごす。
などなど、日常の中にもリフレッシュの方法はたくさんあります。
気持ちが暗い日には思い切って早いうちに寝てしまうのもオススメです。
自分にあった”非日常”はたくさんあると思いますので、ぜひ試してみてください。
日本に一時帰国したって私は否定しない
そんな時には一度日本に帰って来たっていいんです。あなたが育った国ですから、一番馴染みがあるのも当然です。
日本から離れたからこそ、日本の良さに気づいたこともあります。
そういう事に気づけたら、あなたの留学は無駄ではありません。
本当に残念、心の無い一部の人はそれを否定するかもしれませんが、実際にはただ現地での生活が合わなかっただけな可能性もあります。
そんなことは学校や職場でもあり得る事です。
ですので、失敗して帰ってきたなんて言い方で私は否定したりしません。
失敗できるのは挑戦した者だけです。
辛くても前に進む
目の前の停滞から抜け出すには、とりあえず、目の前に小さな目標を決めて行動に写すことも効果的なアプローチではないかと思います。
パーキンソンの法則によると、人間というものはお金や時間があれば、あるだけ使ってしまうんだそうです。
学校の宿題や仕事のルーティンにも期限があるように物事には時間制限があります。
裏を返せば、限りがあるからこそ頑張れるということでしょうか?
自分の凹んだ状態に時間制限をかけて、とりあえず前進してみましょう。
もし、目の前に決めた目標に熱中する事ができれば目の前の辛さから立ち直る事可能性もありますし、あまりの忙しさのあまりに悩んでいる事すら忘れてしまうかも知れません。
同じ場所に立ち続けて変化を待つのはちょっと時間がもったいなくないですか?
決断をしたのは自分
最後に、いかに他人に勧められて来たといえど、最終的に留学を決めたのは自分だということを思い出してください。
最初は親や友達、先生に勧められて、って方もいるとは思いますが、最終的に「留学する」と決めたのは自分ではありませんでしたか?
自分が決断した以上は、最終的に責任を取るのは自分自身です。
少し厳しい考えかもしれませんが、そう考えると誰のせいにもしなくなりますし、自分と向かい合うことができます。
今の自分の状態に立ち向かう事ができるのは、自分自身です。
最後に頼りになるのは他の誰でもなく、あなた自身なのです。
終わりに
この記事を最後まで読んだいただけた方はおそらく、心理的に大変な状態にいるのかもしれません。
私も似たような経験をたくさんしてきました。
ですが止まない雨がないように、いつまでも辛い状態が続くわけではありません。
ちょっとずつでもあなたが乗り越えられていけることを信じています。
もうちょっとだけ頑張ってみてくださいね。
では、今回はここで失礼します。