こんにちは、Hazuki(@August742Leaf)です。
今回はアメリカの大学を正規留学を終えた後、帰国して働いている私が、直面した苦労とその解決方法について紹介します。
現在留学している皆さんへ。
現在留学している状態の方の情報を発信している方は多いですが、そんな留学生が日本で仕事を始めるとどうなるのか気になりますよね?
今回は高校を卒業後、単身渡米し、アメリカで大学を卒業した私が日本で生活、仕事を始めた際に本気で苦労した事、そしてそれをどのように克服するに至ったかをいくつか紹介します。
特に現在海外留学していて、日本で就職を考えている人の参考になれたらいいなと思います。
Contents
日本語を忘れる
まず、私が日本に帰国して仕事を始めようと思った際に気づいたのは自分の日本語のヤバさです。
自分が想像している以上に私の日本語は劣化していました。
そりゃあルームメイトや友達と日本語で会話したり、テキストでコミュニケーションをとるなどアメリカでも日本語は使用していましたし、何せアメリカにくるまでは18年間日本で育ってきましたので、今後よっぽどのことがない限り日本語を話せなくなるということはないとは思います。
とはいえ、縦社会の緩いアメリカで敬語なんかあまり使う機会なんかありませんし、ビジネスメールのような固い日本語を使うこともありませんし留学生活の間で使う日本語のレベルはそこまで高くない場合がほとんどです。
そのため、長い留学生活の間でしっかりとした敬語や接客対応、ビジネスメールなどがごっそりと出来なくなってしまったのです。
感覚的には相手の言っている事がわかるんですが、自分の手や口から言いたい事が出てこなくなるんです。
英語や中国語もそうですが、日本語ですら使わないと忘れてしまうんですね。
私なんて日本語が原因で面接に落ちたことがあります…。
【超絶悲報】
一応日本で18年間生まれ育った私、日本語力が原因で面接に落ちる。 pic.twitter.com/oMCXvbBnrI
— 🇺🇸Hazuki🇨🇳葉月@日本に引きこもり中 (@August742Leaf) June 14, 2019
解決策:ひたすら日本語を使って復習する
日本語の劣化に対する解決策は個人的には一つしかないと思っています。
それは「ひたすら丁寧な日本語を意識して使う」という事です。
とにかく、使って思い出すか勉強するしか方法はないと思います。
日常生活から意識するのは難しいと思いますので、私は短期のリゾートバイトに参加し、接客業を行い、丁寧な言葉使いの復習をしました。
結果的には休み期間中に一時帰国をして、日本語で仕事をする事で、敬語や相手に失礼にならない言葉遣い等を復習する事が出来ます。
私はアメリカ留学期間の休暇中に2回リゾバを経験しましたが、郊外で娯楽が少なく、食事がついている事が多いので貯金もしやすいですので、結構おすすめです。
さらに郊外のリゾートに行きますと英語を話せるスタッフが少ない傾向にありますので、基本的に外国人のお客様を対応する機会が多くなりますので、英語の会話力の維持も可能です。
「書く」方面については自分で文章を書いた後、一度他の方に見てもらうこt
例えばビジネスメールについては同僚に訂正してもらうなどして、自分のイメージと書いている内容のズレを直してもらう事で学習できるものがあると思います。
日本で引っ越しの初期費用がものすごく高い
次に私が苦労したのは、日本で引越しをしようと思った時、高い初期費用を捻出する事です。
以前、ロサンゼルスで引越しをする際のコツを記事に書かせていただきましたが、アメリカでは基本的にはデポジット(敷金)を納めて、家賃を払えばすぐに住めるというパターンが多かったのです。
ですが、日本ではそうはいきません。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 場合によっては更新料
- 連帯保証人の記載印鑑
などなど費用だけでなく手間もかなりか借ります。
不動産の紹介をしている方に聞いた話によると「引っ越し時には家賃5〜6ヶ月分の準備が必要」との事です。
ついこないだまで別の国で学生をやっていて、いきなりポンっと押し出された私にとっては結構な金額です。
家賃6万円だと30万円〜、8万円だと40万円〜ですからね。
日本で大学生でもして日本で一人暮らしを経験していればこうはならなかったとは思いますが、まぁしょうがありません。
解決策:シェアハウスに住む
そんな私が見つけた解決策は「初期費用の安いシェアハウスに住む」ということでした。
元から人が住んでいる所の空いているスペースに入れていただいた形ですので、簡単な審査のみで入居できました。
敷金が2万円、契約費用が1万円のみで元々の家賃が水道電気ガスWi-Fi込みで8万円でしたので、合計11万円の初期費用でした。
(ロケーションを重視したので少し高くなってしまいました。詳細は後ほど!)
とはいえ、40万円が11万円になり、水道電気ガスにWi-Fiが含まれていたのでまぁまぁお得に済ませることができたのではないかなと思います。
アメリカでルームシェアをしていた時期が長く、私は気になりませんでしたが、他人と交流するため向き不向きがあるかなとは思います。
それでもシェアハウスは初期費用を抑えるためでしたら、検討の余地ありです。
自分の仕事の範囲がはっきりと決まっていない
次に苦労したことと言えば、実際に日本で就職して働き始めると自分の仕事の範囲があまり明確ではなく、いろんな方面から仕事がやってくるという事です。
自分の仕事をしている間になどと言われて、現在やっている作業を中断してしまう、といった事を経験した事はありませんか?
例えば、私がインターンをしていたアメリカや香港では”job discription”という具体的な仕事内容が、仕事を募集する段階から決まっていて、それ以上の事を要求される場合は拒否するか、給料を上げろと要求される場合があります。
仕事を探す段階でその部分に長けた「スペシャリスト」である事が要求されるんですね。
その代わりと言っては何ですが、何年働こうが給料は変わりませんので、スキルを覚えたと思ったらすぐにステップアップとして転職するのも特徴です。
逆に日本では新卒で入社すると研修などがあってから上司の方に配属を通知されるというケースが多く、何かに特化した「スペシャリスト」ではなく、なんでもそれなりのレベルでこなせる「オールラウンダー」である事が求められる事が多いです。
また、日本では年功序列と呼ばれるような、長く同じ会社に所属する事で給料が上がって行った事でその傾向が強くなっていったのかなと思います。
どちらが悪いという訳ではありませんが、専門外の仕事を任されるということは慣れないうちは苦労しました。
解決策:マルチタスクをしない
これの対策に関しては現時点でも模索している所ですが、現時点では「マルチタスクをしない」ということになると思います。
というのも頭の中に様々なタスクを入れて仕事をしている場合、「あれもやってこれもやって」と自身のリソースが分散され、むしろ時間がかかってしまうという事に気づきました。
そのため、いくつかの仕事がある場合は時間制限などを自分で設定して、その時間ごとに「一点集中」して片付けていく方が効率よく進められます。
その一点に集中している時間は他のことには一切手を出さずひたすら集中しましょう。
あのスティーブ・ジョブズ曰く、「やらない事を決める事はやる事を決める事くらい重要である」だそうです。
自分の中でタスクに優先度をつけて、取捨選択していくことが大切です。
私たちの時間は有限です。
満員電車で出勤が辛すぎる
日本で生活や仕事を始めて懸念した次の問題は「満員電車がどうしても嫌だった」ということです。
理由は単純で人混みが得意ではないですし、疲れるからです。
これから仕事であったり、友達に会いにいくというのに移動だけでヘトヘトではベストの状態でいることは厳しいです。
更に不特定多数の人がたくさんいますので、風邪や感染症のリスクもあります。
最近ですとコロナウィルスへの感染リスクも高くなり、心も体も消耗されるのは正直厳しいです。
さらに私は北海道の出身で、人口密度のあまり多くない所にいたからか、あまり人混みが得意ではありません。
だんだん慣れてきてはいますが、人が多くて疲れるということもしばしばです。
日本ではタクシーやUberなどのサービスは非常に高額な傾向にあり、日常的に使用するには少しお財布が寂しいのも本音です。
解決策:なるべく会社の近くに住む
これに対する対応策はすごくシンプルで、勤務先の近くに住むという事です。
私の場合、会社から徒歩圏内に住む事はかないませんでしたが、会社から一駅の地域に住むことができました。
そのため、時間に余裕があれば徒歩通勤も十分可能です。
もしこの通勤時間で1年間、月に20回出社すると仮定して、通勤時間が片道1時間、往復2時間かかる場合と比べた場合、
出社時間片道15分:15×2(往復)×20(月)×12 = 7,200分 (120時間)
出社時間片道1時間:60×2(往復)×20(月)×12 = 28,800分 (480時間)
となんと360時間もの差がシンプルにつきます。
日数にすると出勤だけで15日にもなります。
15日もあれば、遊びに行ったり、勉強したり、副業をしたりといろんな事に時間を使う事ができます。
また、遊びに行く際も会社から近い場所はいいロケーションにある場合が多いため、時間の節約にもなりますし、普段から見慣れているため、無駄なことにお金を使わなくなります。
ですので、多少がコストがかかったとしても、働く環境に近い場所に住む事が非常にお勧めです。
日本食以外も食べたくなる現象
最後に苦労したと思うことは、日本食以外も食べたいという自分自身の欲求に向き合うことです。
確かに日本食は美味しいです。
日本で生まれ育った一日本人として、お寿司やラーメンなどの美味しい日本食を食べられることは本当に幸せなことです。
外食のコスパもアメリカに比べればかなり割安で、美味しいものが安価で手に入りやすい日本は本当に恵まれています。
とはいえ、毎日同じようなものを食べていたら、いずれ飽きが来ますし、できればたまには外国の現地ならではの料理を楽しみたいと思うものです。
日本風にアレンジされた味付けではなく、そこで生まれ育った人が故郷の味だと親しみ食べているものにも挑戦したいという欲求です。
解決策: エスニックタウンに行く&自炊する
これについての答えもシンプルで、現地の人たちが住んでいるエスニックタウン(或いは地域)に行って在日外国人の方が経営しているレストランに行ったり、
幸い、東京をはじめとする関東では外国人が多く住むエリアのようなものがあります。
- 埼玉県の西川口
- 東京の新大久保や池袋
- 横浜中華街
などなど身近な所にもたくさんありますのでぜひ行ってみてください。
おわりに
以上、長い間留学した後の逆カルチャーショックとその解決方法の紹介でした。
確かに私自身の「わがまま」だと割り切ってしまえばその通りですが、そのまま現状に満足して今の生活を耐えているだけでは、いつまでも状況は好転しませんし、あまりに自分の人生を他人任せにしているような気がします。
自分の生活、人生ですから、とことんこだわってみてはいかがでしょうか?