私の母校であるUCLAとはフルネームでUniversity of California, Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)は1919年に創設された州立大学で、全米で最も受験生が多い大学の一つです。
生徒数は学部生が30,000人、大学院生が14,000人のかなり規模の大きい大学です。
Source: http://newsroom.ucla.edu/ucla-fast-facts
世界大学ランキングでは2019年時点で
- TIMES:世界17位(東大42位)
- QS:世界32位(東大23位)
- ARWU世界11位(東大25位)
などなど日本の教育機関の最高峰、東京大学に匹敵する公立の名門大学として扱われています。
私の母校の先輩には
- 超巨大企業経営者
- ノーベル平和賞受賞者
- 宇宙飛行士
- オリンピック金メダリスト
- ハリウッドスター
などその肩書だけでかなり尊敬できそうな人がずらりと並んでいます。
また、文武両道に優れた学校としても知られており、NCAA(全米体育協会)主催のスポーツ全米選手権で最多タイトル獲得、MLBやNBAなどに数々のスター選手を輩出などの実績があります。
例えば留学の広告で「日本の大学より海外大学」なんて画像を見た事はないでしょうか?
これはUCLAのロイスホールと呼ばれる開校当初からあるキャンパスで、カリフォルニアの天気の良さや開放感も合わさってモデルスクールのように扱われる事もあります。
私は世代ではないですが、UCLAのパーカーが流行った時期もあったみたいです。
Contents
UCLAは過大評価?
そんなUCLAですが、TwitterやYahoo知恵袋の一部の方より
- UCLAにいる日本人の9割は日大に合格すらできないのが現実
- センター試験受けたらせいぜい3~4割しか点数とれない
- 「UCLAの学生=そこそこ」ってイメージ
- アメリカのUCLAは、知ってる人で、勉強できねえ人が行きました。
などの手厳しいコメントをいただき、過大評価されている大学なのではと思う方もいるのではないかと思います。
確かに自分が通った大学を顔も知らない人にあれこれ言われるのはあまり嬉しい気持ちがしませんが、頭を冷やして実際にどうなのか、こちらの記事で考察していきます。
入学する手段が数パターンあり、抜け道もある
まず、UCLAは入学するパターンが複数あり、単純な学力のみの勝負ではないという場合が多いです。
例えば日本に暮らし、日本の高校に通う学生が日本の教育機関の最高峰、東京大学に通いたいと思ったら、センター試験による足切りと二次試験を突破しなければいけないですよね?
UCLAをはじめとするアメリカの大学では学力ももちろん大事ですが、
- 高校でのGPA(評定平均)
- SAT(アメリカのセンター試験的なもの)
- 自己アピール作文
- ボランティア、アルバイト、社会活経験
- その他音楽や芸術、スポーツなどの実績やポートフォリオ
- 留学生であればTOEFLのスコア
などなど様々な観点から評価されたのちに入学許可が出るので、イメージ的にはAO入試の要素が強いです。
また、スポーツにの才能があれば(競技次第では一大学でありながら日本代表より強い場合もありますが)、学生アスリートとして多額の奨学金と共に学校からオファーをもらっている学生もいます。
またUCLAは州立大学であり、”州民”が優先ですので、学校のレベルに関係なく高校の成績上位9%の学生にはオファーを出す制度もあります。
更には3年次にコミュニティカレッジでいい成績を維持して編入という手段もある訳です。
(私が入学したのはこの最後のパターンです)。
この様に、UCLAに入学するためのオプションがいくつか用意されているため、どうしても学力にばらつきが出てしまいます。
優秀でなくてもUCLAには行ける可能性はある(例:私)
その入学パターンの豊富さ故に、たとえ学力が優秀でなくてもUCLAに入学できる可能性があります。
私はアメリカの2年生大学、コミュニティカレッジに入学し、その間に好成績を維持したのちUCLAに編入しました。
後で詳しく書かせていただきますが、持っている学力は東大、慶應、早稲田にいる方なんかの方が遥かに優秀で、私は自分の持っている能力以上におんぶに抱っこされている状態だと自覚しています。
確かにコミカレにいる間もGPA(評定平均)をほぼオールAを維持しないと編入できない学校でしたので勉強は確かに頑張りました。
が、私は持っているスペックが全然及ばなかったのでその分努力するしかなかったのです。
こちらに高校の偏差値が50くらいだった私が合格できたUCLA編入について、完全無料で公開しておりますので「これから編入したい!」って方は参考にしてください。
また、こちらの書籍ではヤンキーの大工だった作者が24歳でUCバークレーを志し、5年かけてコミカレ進学、バークレー編入をした経過が細かく書かれており、モチベーションの維持にお役に立てると思います。
東大生の方が優秀?
学力的に見れば実際にあまり多くの人にお会いしていないので断定できませんが、底辺の学生のレベルは、東大生の方が遥かに優秀だなと思います。
ほとんどの学生がセンター試験の足切りを受けて、二次試験を突破しなければならない東大には実際に勉強できない学生は入学できません。
ですので、その試験を突破しただけでもある程度(かなり高いレベルでの話ですが)学力は担保されているのではというのが個人的な意見です。
ちなみに私は高校当時の偏差値が大体50くらいでしたので、
東大はおろか、早慶上智はおろか、MARCHすらも受かる自信がありませんでした。
また、私は高校の時でもずば抜けた学力を持っていた訳ではなく、極めて普通ラインでした。
北海道の田舎の普通の学校の並程度の学力しかない私は普通に競争しても勝てないという事は割と早い段階で気付いてしまいました。
そのため、まともに戦っても勝てる自信がなかったのもアメリカ留学を決めた理由の一つです。
入学してからもそれなりに努力してきた自負はありますが、もし日本の大学をスタートラインにしてたら、個人的にかなりのディスアドバンテージであったと思っています。
実際にUCLAに留学、卒業して思う事
ここからは実際にUCLAに編入、卒業してみて実感した率直に感じたこの学校の学力について私個人の見解を述べていきます。
基礎学力の平均値は東大生の方が優秀かもしれない
まず学部生の基礎学力については平均で換算すると東大生の方が優秀だと私は思っています。
やはり入試を超えてきた皆様はやはり凄いです。
日本とアメリカでは教育へのアプローチやカリキュラムそのものが違うで一様には言えませんが、単純に与えられた問題を解く力は日本の教育の方が優れていると感じます。
一方で、現地アメリカの学生も含めて見ると自ら学んだものや経験を生かして、実際にサバイブする力は日本の学生よりも強い人が多い様に見えるというのが率直な感想です。
UCLAとUCバークレーはその他のカリフォルニア大学とはまた一つ上のレベルの学校であったため、応用力はさすが!と思う生徒が非常にたくさんいました。
1年生から入学している留学生はモンスターが多い
私が在籍している間、周囲にいたのは私よりも遥かに優秀で才能ある学生だらけでした。
現地の学生ももちろんですが、特に大学1年生の段階から入学している留学生には格の違いを見せつけられました。
頭が良いとか、育ちが良い学生が多いというのもあるとは思いますが、彼らは高校を卒業した時点で
- 推定TOEFL iBT 100は超える英語力(英検1級取得レベル)
- SATなどで水準を満たす優秀な学力
- これまでに行ってきたボランティアや社会経験
- それらの経験から得ている教養の高さ
などなど、私が経験した編入など生温いくらいの経験と教養の深さを感じさせられました。
中には数カ国語を話せるのは当たり前で、既に(この間まで高校生の年齢だったクラスメートが)起業して自分のブランドを持っていたり、世界何十ヶ国を旅していたり、母国でオリンピック選手候補だったりする人たちが私のクラスメートにはいました。
上には上がいますので比較し続けると自分が惨めになるだけですのでこの辺でやめておきますが、1年や2年の努力では全く太刀打ちできないクラスメートがいたのも事実です。
凡人が行ける最高レベルの大学
私は大学3年時より編入したせいか、1年生から入学してきた生徒に対してはずっと身近ではあったものの雲の上の様な存在でした。
カレッジで好成績を残せたからこそ入学できた学校でしたが、入って見ればまだまだ井の中の蛙で自分の知らない世界がたくさんありました。
北海道の田舎の、偏差値50そこそこの高校出身の、何も知らなかった私がUCLA通えたのは少なくともこのセカンドチャンスのおかげです。
それでも1年生から入ってる人は学力以前に育った環境や経済力、視野の広さ、教養の高さなど1年や2年そこそこの努力で覆せないものをたくさんもっていた印象です。 https://t.co/h3PQoxBCVX
— Hazuki 🇺🇸で中国語🇨🇳覚えた人 (@August742Leaf) June 20, 2019
以前こちらのツイートで呟きましたが、中には3年から編入というイージーモードのオプションがあります。
アメリカの教育にはこの様なセカンドチャンスを与える制度があり、それは凡人の私にとってはまたと無いチャンスであり、手放すわけにはいきませんでした。
結論づけるとするならば、UCLAは凡人がギリギリ行ける最高レベルの大学の一つである。という事です。
中には私の様な凡人もいますが、それがUCLA自体が”勉強できない人が行く過大評価の学校である”とは言えない、というのが私の本音です。
伸びしろは自分次第 環境づくりは重要
場違いも覚悟で入学したUCLAですが、実際「こいつには敵わねぇ…。」って人には山の様に会いましたし、自分の頭の性能の低さを何度も実感しました。
ですが、そんな凄い人たちに囲まれ続けたことによって、「自分もなんとかして追いつかないと」と良い刺激を受ける事ができました。
私自身は自分にも結構甘いので、周りの平均レベルを上げる事によって少しずつですが成長する事が出来たなと思います。
ですので、他の方がどう思っていても構わないのですが私にとっては素晴らしい環境に自分を置く事が出来ました。
私は少なくともこの学校に通う事ができて良かったと思いますし、また大学時代に戻れるならこの学校に通いたいとも思っています。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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