この記事ではビザの無い観光客の私でもできた中国銀行(Bank of China)の普通口座の開設方法を解説します!
- 興味本位で単純に中国で銀行口座が欲しい!
- ビザのない飛び入りでも申請できるのか?
- 断られそうになったらどうやって交渉するか?
- 作ったらどうやって管理しようか?
そんなあなたの疑問に私がお答えします!
私の経験が少しでも参考になれたら幸いです。
Contents
観光客でも中国で銀行口座は作れる!
日本人の中国への観光は15日以内でしたらビザなしで問題ありません。
最近のルール改正により、AlipayやWeChat Payが外国人にも使えるようになったとは言え、その機能をフルで使うにはやはり現地の銀行口座は欲しいところ。
そんな私みたいなビザもない観光客でも中国で口座を作ることはできるのでしょうか?
深圳で学生として滞在している某友人があっさりと断られてしまい、やはり方法はないのか?しかし私も将来中国での生活をする上で必要だしやってみるか!
そんな状態で中国広東省広州市某中国銀行支店にて銀行口座開設を試みたところ…
昨日やったこと。中国で銀行口座開設。案外あっさりできた。香港あれだけやって無理だったのに😅 pic.twitter.com/sCLLJ6Gk0F
— 🇯🇵Hazuki🇺🇸葉月🇨🇳 (@August742Leaf) 2018年12月21日
なんと!中国で口座開設できちゃいましたよ!まだビザなくても大丈夫でしたよ!
簡単すぎませんか?という声も聞こえてきそうですが、30分程度で問題なく開設することに成功しました。
この記事では口座開設に成功した一例とその経緯を注意事項と共に紹介したいと思います。
実際に必要だったもの
結果として私が銀行口座取得時の際に必要だったものは以下の通りです。
- 自分のパスポート
- 中国の住所
- 銀行員さんにある程度自分の状態を伝えられる中国語のスピーキング力
- 中国でSMSが受け取れる電話番号(本人確認のため)
hanabanashiさんの銀行口座開設記事を見ていると納税者番号などが必要で断られたケースがありましたが、私は以下の4つの大丈夫でした。
補足事項
こちらは私が実際に口座を開設してみて知ってたら良かったなと思う補足の情報です。以下は状況によっては聞かれるかもしれません。
実際に聞かれたりしたら、私はこのように対応しましたので参考にしてください。
1.納税者番号(マイナンバー)はあったほうがいいかも
納税者番号(日本のマイナンバーに相当)を記入する欄がありますが交渉の末に免除してもらいました。
2. 中国の住所に関してですがホテルの住所でも問題ありません。私は中国に滞在する際いつも利用しているホテルがあり、スタッフにも顔見知りであると言う点で実質的な住所として利用しました。
3. 中国語が使えると交渉や詳細を訪ねる時に便利です!もし苦手でしたら通訳をしてくれる人と行くのがベターです。
準備する持ち物、心構えなどは以上です。それでは口座を開設するために必要な3ステップを一気にこなしていきましょう。
中国銀行の銀行口座開設までの具体的なプロセス
私は中国銀行(中国银行:ZhōngGuó YínHáng, Bank of China)の広東省広州市の某支店にて口座を解説しました!
数ある銀行の中でなぜ私はここを選んだかと言いますと…
どうせだったら誰も挑戦しなさそうなその辺の地銀の方が企画として面白そうだったと思いますが…。
とはいえ、中国銀行は中国4大商業銀行の一つです。日本では東京や大阪にも支店を構える、中国でも屈指のメガバンクです。
- キャッシュカードは銀聯のデビットカードとカードとしても使える
- つまり中国でカード支払いができるようになる
- 携帯アプリやWebサイトなどでオンラインの管理が簡単に
- 海外送金も中国の銀行の中で一番使いやすい
- 日本支店もあるのでいざという時に安心
以上の理由から日本にお住いの方にもサポートがしやすい環境が整っているのがありがたいですね。
口座開設を希望する旨を伝える
気をとりなおして銀行に入っていきますと、受付の方が対応してくれました。
どうしましたか?と聞いてきたので、すかさず交渉開始!がんばれ、自分!
銀行でこの良い加減さは日本ではあまり経験することはないでしょう。
おそらくあまり外国人向けにサービスを対応するのに慣れていないのか、とても不思議そうな顔をされて店長に聞いてみると言われたのでしばらく待ちました。
その後、フロントデスクの裏側から店長さんがやってきて、いろいろ話を聞かれることになりました。こちらの質問もよろしければ参考にしてください。
そんなやりとりをしてたら、最初はすごく怪訝そうな顔で見られてしまいましたが最終的に店長さんからOKがもらえました。
多少緊張しましたが、どうやら中国語を褒めてもらったり好印象をつかむことに成功!
最終的にはある程度情に訴えたりする交渉力も必要だったかもしれませんね。
中国で電話番号を取得する方法は別記事を書きましたので以下を参考にしてください。
番号札を発行してもらい、自分の番が来るまで待ちいよいよ申請開始です。
書類に記入して番号札を取って待つ
番号札を取り、自分の札番号が呼ばれてカウンターで受け付ける前に2枚の用紙に口座開設のために必要な情報を記入しました。
1枚目はメインの口座開設申請書です。基本的には以下の情報を入力すれば問題ないです。
- 氏名
- 中国の電話番号
- 中国の住所、郵便番号
- 職業、所属 (筆者は学生と記入し、学校名を中国語名に翻訳して書きました)
- 収入(学生の身で収入があまりないので親から送られてくる送金額を書きました)
2枚目は納税識別書です。当時は扶養に入っていたのであまり重要ではなかったかもしれません。
- 氏名
- 中国の住所
- 日本の本籍 (証明書類も必要なかったのでそこまで気にしていないと思いますが…)
- 税金を納める国、納税識別ナンバー(マイナンバー、筆者は未記入)
他にも記入する場所はありましたが私は上記の情報だけで大丈夫でした。
もし他にも必要な情報がある場合は銀行員さんが指示すると思いますので言う通りに従いましょう。この2枚の用紙の記入が終えたら自分の番号札が呼ばれるまで待ちます。
カウンターで設定操作を行い、口座開設完了!
自分の番になったら指定のカウンターに行き、先ほど記入した用紙とパスポートを銀行員さんに渡します。
基本的には書類に必要な情報が書かれているので、特別に質問されなければ黙っていても大丈夫です。気を楽に。
記入事項とパスポートの情報を確認されると、キャッシュカードの暗証番号を自分で設定します。
中国での暗証番号は基本的には4桁ではなく6桁です。
2回暗証番号を確認しますので忘れないようにしましょう。
最後に現金を少量でいいので預けるように言われるので、100元ほど現金で渡して、口座の中に入れてもらいました。
手続きの証明書とともにキャッシュカードが渡されたので、どうやら口座開設が完了したみたいです。
口座開設が完了すると銀聯デビットカードが付属されたキャッシュカードがその場でもらえます。
案外あっさり作れてほっこりです。
こちらが私が実際に受け取ったデビットカード付きのキャッシュカードです。
デビットカード付きなのでもちろんクレジットカードのように使うこともできます。
以上すべてのプロセスが完了すると、WeChatやAlipayと連動出来ます。
お支払いも携帯でバッチリこなせるようになりますので、ちょっぴり現地の人に近づけたかな…?
口座を開設したら銀行口座をオンラインで管理!
口座開設が終わったらついでにApp storeに行き”中国銀行”のアプリをダウンロードして、オンラインバンキングの設定もしておくとより便利に口座を使うことができます。
以前はオンラインバンキング専用のトークンが必要だったとのことで私も身構えていました。
しかし、銀行員さんに確認したところ、現在はアプリの管理のみで大丈夫なようです。テクノロジー万歳!
“中国銀行”アプリをダウンロードすると下の画面が出てきます。
トップページから下のフッターメニューで右側にあるマイページ”我的“を選択してタップしてください。
真ん中ぐらいにあるマイアカウント、“我的账户”のところをポチッと押すとログイン画面が出てきます。
初回にログインする際は電話番号を入力し、パスワードの密码の部分には先ほど開設の際に設定した6桁の暗証番号を入力します。
その後、新しいパスワードを設定するよう促されますので、間違えのないように2回入力しましょう。以降はそのパスワードでログインすることになります。
するとご覧のように口座の中の金額を確認できます!
こちらの画面まで行けば現地の人と同じようにWeChat Payから口座を繋げられるので、中国での生活水準の向上は間違いなしです!
以上でアプリの初期設定は以上で終了です。
この状態にすることができれば、いつ中国を出ても問題ありません。お疲れさまでした。
おわりに
以上、ビザなし観光客でも取得できる中国の銀行口座の開設の紹介でした。
上にも述べた通り、2020年現在、読者の皆様のご連絡を拝見すると中国における外国人の銀行口座開設はますます厳しくなっているようです。
しかし、まだ支店ごとにサービスがまちまちな状態のようですし、まだチャンスは無いわけでは無いみたいです。
中国は欧米のような”法の社会”というよりも、むしろ人治の余地が入る“倫理の社会”です。
そのため、どうしても相手の好き好みで態度やサービスが違う事が起こってしまいます。
ですので、一つの支店で断られても、また違う支店や違う銀行でチャレンジしたらいける可能性は大いにあるので諦めないでください。
私の経験からすると大都市のど真ん中よりは、ちょっと郊外にある支店の方が交渉が簡単かもしれません。大きな市の中心の銀行ですとやはり作業効率化のために機械的に断られてしまう可能性もありますので…。
質問などがございましたら、お問い合わせ欄やTwitterのDMなどで答えられる範囲でお答えします。
それではまた!