- 中国語を学習しているが、進歩を感じない
- 中国語で頑張って話してみても相手に「啊〜?」って返されるのが怖い
- 本当に中国語ネイティブの言っていることを理解できるようになれるか不安
- 中国語難しすぎ…。
そんな悩みを抱えたあなたは、目の前の努力の辛さに立ち向かっている頑張り屋さんです。
こんにちは、Hazuki(@August742Leaf)です。
今回は中国語を学習していく上で難しいと感じる3つの原因とそれを解決していく方法を紹介したいと思います。
この記事を読んだら「中国語が話せるようになる!」とかそんな無責任な事は私には言えません。
ですが、これから中国語を効率よく勉強するための道標くらいにはなれます。
別記事でも紹介いたしましたが、私の中国語力はこんな感じです⬇️
- 中国語圏の留学経験なし
- アメリカで中国語をゼロから学習
- HSK5級の初めての受験で300点満点中243点
- 中国語を覚えた後、20回以上の途中経験あり
- 香港でワーホリ経験3ヶ月
※この記事での「中国語」は特に注釈が無ければ標準語であるマンダリン(普通话)の事を指します。
Contents
あなたが中国語を難しいと思う理由
中国語が難しいと思う要素はたくさんあると思いますが、その中でも私が中国語を学習してきた上で感じたものを紹介していきます。
中国語は”漢字”が難しい
中国語は全て漢字で書かれていますので日本人の初学者にも馴染み安いと思われていますが、まず最初の課題となるのは「中国語では2種類の漢字が使用されている」と言うことではないでしょうか?
中国語では地域によって簡体字(简体字:jiǎntǐzì )と繁体字(繁體字:fántǐzì)の2種類の漢字が使われています。
- 簡体字(Simplified Chinese Character):中国本土やシンガポール、マレーシアなどで使用
- 繁体字(Traditional Chinese Character) :台湾や香港、マカオなどで使用
簡体字は1950年代に中国で制定された簡易化された漢字で比較的最近できた漢字。
一方で繁体字は日本の旧字体の漢字のような簡略化されていない伝統的な漢字です。
簡体字と繁体字ではかなり違う場合がありますが、日本語はちょうど中間みたいなポジションですね。
简体字 | 日本語の漢字 | 繁體字 |
继续 | 継続 | 繼續 |
经济 | 経済 | 經濟 |
艺术 | 芸術 | 藝術 |
战斗 | 戦闘 | 戰鬥 |
恋爱 | 恋愛 | 戀愛 |
これから中国語を学ぼうかなと思った方は、「どこで」中国語を使いたいかでベースとなる自体を決めるのがおすすめです。
中国語は”発音”が難しい
中国語の発音は慣れるまで難しいです。
中国語には母音、子音共に日本語に無い発音が多く含まれており、最初に学習する段階での障害になりがちです。
母音の「e」「i」の発音や、舌を巻く「ch」「sh」「r」「zh」の発音などそもそも日本語の発声で使わない部分を使うので、練習が必要です。
中国語には「n」「ng」の発音など、日本語の「ん」1文字で収まっているところに2種類の発音があります。
私も第一言語は日本語なので、意識しないと正直区別するのは難しいです。
ちなみにですが、『案内の「ん」』が「n」で『案外の「ん」』が「ng」です。
※中国語の方言の一つである広東語には「m」の発音も加わり、日本語の「ん」だけで3種類の発音がある事になります。(韓国語にも3種類の「ん」の発音があります。長いウンチク失礼しました。)
中国語は発音のみならず、声調と言う声の高さを気にしなければならない言語です。
- 第一声:【ā】トーンの高い状態を保つ
- 第二声:【á】トーンを下から上げる
- 第三声:【ǎ】トーンを一度下げてから上げる
- 第四声:【à】トーンを下げる
中国語を学習する上で「拼音(ピンイン)」というアルファベットの表記も覚える必要がありますが、この時同時に正しい声調で発音しなければ聞き取ってもらえません。
请问(qǐngwèn):尋ねるときに使う言葉 (Excuse meみたいな意味合い)
请吻(qǐngwěn):キスして下さい。
これは有名な声調間違いの例ですが、トーンが違うおかげで意味が完全に変わってきてしまうのが中国語です。
中国語は”方言”が難しい
ある程度の中国標準語(マンダリン)の日常会話のレパートリーに慣れてくると、中国語には日本語よりも遥かに多くの方言や訛り、アクセントの種類があり、その癖の強さが難しいと感じる時があります。
中国語には7大方言と呼ばれるかなり多くの人に話されている方言や、ローカルな訛りなど日本語と比較してもびっくりするくらい
方言によっては、上記で解説しました発音、声調の他に表記する漢字にも違いがあり、中国語の範囲内ではありますが、聞いてみると全く違う言語のような感覚です。
例えば上海語には5種類、台湾や福建省などで話される閩南語には8種類、広東語には9種類の声調があり、規則性なども全く異なってきます。
一番有名な中国語の方言は広東語ですが、基本的に北京の人たちに広東語で話しかけても全くわけわからんと言った状態です。
感覚的には、各方言が私達日本人にとっての沖縄弁やアイヌ語のように聞こえているように完全に別の言語です。
解決策:自身の中国語力を理解し、一つ一つ解決していく
唯一の解決策は”自分の課題を理解し、それを一つずつ解決していく”事です。
私自身もまだまだ課題が多く、やるべきことはたくさんありますが、コツコツと努力していくしか方法はありません。
まずは発音と声調をしっかり覚えよう
中国語を覚えようと思ったらとりあえず発音と声調は最初の段階でしっかり覚えてしましましょう。
この2つは言わば土台の部分です。
発音と声調を間違ったまま覚えてしまうと、そのまんまボキャブラリーやリスニング力がよくなったのちに”なんとなく”通じてしまうので、後から修正するのは大変です。
そのためネイティブの動画や音声を聞いて、正しい発音や声調を習得することがおすすめです。
中国語の「簡体字」と「繁体字」はセットで覚えると後が楽
日本語の漢字と少し違う、中国語の漢字を覚えるためのコツは「簡体字」と「繁体字」はセットで覚えてしまうという事です。
例えば簡体字の「认识」という単語について、予備知識がない場合はなんのことが想像もつきませんが、
繁体字では「認識」であると知っていれば、例え意味がわからなくても予想がつくと言ったことが起こります。
初めて覚える単語はしっかり「手書き」をして覚える事にしましょう。
PCやスマホの画面でも覚えることは可能ですが、自分でアウトプット(書く)することで、学習したものを定着させていきましょう。
インプット→アウトプットの重要性は英語学習も同じです。
よろしければこちらも参考にしてください。
どんどん失敗して直してもらおう
インプットしたらどんどんアウトプットしてどんどん使っていきましょう。
中国語でネイティブの友達に話しかけてみたり、中国語で作文を作って訂正してもらいましょう。
訂正されている間はひょっとしたら恥ずかしい思いをしたり、あまりいい気分がしない場合もありますが、自分よりも知識や経験のある人に正直に聞いてみるのがお勧めです。
中国人にとっても中国語は難しい!?
とは言えやっぱり発音を間違えて、直してもらうのって恥ずかしかったり、怖かったりしますよね?
そんなあなたの気を楽にする話をお伝えします。
中国語は中国人にとってすら難しいのです。
なぜなら中国語は中国人にとっても難しい場合があるからです。
私は以前、このようなツイートをしました。
中国語が難しいと思っている方へ。
中国語は14億人が母国語として話す言語で訛りや方言の種類が半端じゃなく豊富で、未だ標準語が話せない中国人もいます。
「ネイティブですら間違えるのに外国人の私が間違えるの恥ずかしいとか思うこと自体がおこがましい」
そう思うと少し気が楽になりませんか?
— Hazuki-葉月-🇺🇸🇨🇳@東京引きこもり中 (@August742Leaf) January 25, 2020
現在の20〜30代やそれよりも若い世代の中国人は標準語教育が行き届いているのでほとんどの場合はマンダリンでのコミュニケーションが成立しますが、彼らの親の世代になると話は別で、ずっと自分の地方の方言やアクセントで話してきたため、未だに標準語が難しいという方はたくさんいます。
更に中国には55の少数民族がおり、標準語どころか家庭で中国語を話さない人もたくさんいるのです。
中国語は中国人にとってすら難しいのです。
「完璧じゃないから話すの恥ずかしい」なんて思わずにどんどん挑戦していきましょう!
中国語に慣れてきたらHSKに挑戦してみよう!
以上、中国語が難しい理由とそれを解決するための心構えの紹介でした。
覚えた中国語は忘れないようにどんどん使っていきましょう。
中国政府公認の検定試験であるHSK(漢語水平考試)に挑戦してみると、自分の中国語の目安が把握できる上、中国留学や就労ビザでのアピールにも使えます。
せっかくの休日はHSK取得に挑戦してみませんか?