こんにちは、はじめましての方ははじめまして。このブログの管理人のHazukiです。
9月といえば、アメリカでは日本の4月のような学期始まりのフレッシュな季節です。
同時に2年生大学(コミュニティカレッジ、CC)から4年生大学編入を考えている方にとっては勝負の時です。
事実、一般的に4年生大学はこの時期から編入申請のフォームを整える準備をしているが多く、2年生になる皆様にとってはこれから編入するか、同じ学校に留まるかなどの選択をしなければいけません。
今回はアメリカ留学4年生大学編入で絶対に頭の片隅で検討して欲しい受験方法であるTAG(タグ)について紹介させていただきます。
前回はカリフォルニア大学の編入受験であるUCアプリケーションの申請方法について紹介させていただきました。
そんなUCアプリケーションと並行、あるいは時期によっては、それよりも優先してやることがTAGです。
今回の記事でも解説をしていきますが、アメリカで正規留学をされている方は絶対に検討すべきだと思っています。
ある程度の条件をクリアする必要がありますが、このプログラムを利用すればあなたの編入の可能性がグンと広がります。
Contents
アメリカ4年生大学編入のオプション、TAGとは
それがTAG(Transfer Admission Guarantee)と呼ばれる、カリフォルニア州のコミュニティカレッジに通う生徒を対象としたプログラムです。
Guaranteeといえは保証を意味する単語ですが、そのような重要な言葉を使っている事実にピンと来た方も少なく無いと思います。
というのも、TAGは条件を満たしていれば合格を保証されてしまうという素晴らしいプログラムなのです。
もちろん、一定の条件はありますが、それさえクリアしてしまえば誰にでもチャンスのあるプログラムです。
TAGが使用可能なカリフォルニア大学(アルファベット順)は以下の通りです。
- UC Davis (カリフォルニア大学デーヴィス校)
- UC Irvine (カリフォルニア大学アーバイン校)
- UC Merced (カリフォルニア大学マーセッド校)
- UC Riverside (カリフォルニア大学リバーサイド校)
- UC Santa Barbara (カリフォルニア大学サンタバーバラ校)
- UC Santa Cruz (カリフォルニア大学リバーサイド校)
その他、UCバークレー、UCLA、UCサンディエゴ、UCサンフランシスコ(医科の大学院のみの大学)などはTAGを申請することができません。
なぜあなたがTAGをするべきなのか?
カリフォルニアにコミュニティカレッジに通っているならば、TAGは絶対に検討すべきオプションだと考えています。
なぜなら下記で紹介する条件を満たしていれば、100%では無いにしろ、それに近いかなり高い確率で合格できるからです。
2019年のTAG対象の大学の世界大学ランキングを見てみますと、
大学名 | Times 世界大学ランキング 順位 | QS世界大学ランキング 順位 | ARWU世界大学学術ランキング 順位 |
UCサンタバーバラ | 52 | 132 | 48 |
UCデーヴィス | 59 | 100 | 90 |
UCアーバイン | 96 | 169 | 80 |
UCサンタクルーズ | 167 | 336 | 101-150 |
UCリバーサイド | 201-250 | 384 | 151-200 |
UCマーセッド | 351-400 | ランク外 | 401-500 |
このようにTAGの対象である大学はいずれも世界でもトップクラスのレベルです。
たとえUCバークレーやUCLAのような知名度のある大学でないかもしれませんが、
- デーヴィス校の環境学
- アーバイン校のコンピューターサイエンス
- UCSB エンジニア系
など専攻によってはよってはUCバークレーやUCLAよりも評価の高い学部がたくさんあるのも魅力です。
ちなみに日本の大学はこのような感じです。
大学名 | TIMES 世界大学ランキング 順位 | QS世界大学ランキング 順位 | ARWU 世界大学学術ランキング 順位 |
東京大学 | 42 | 23 | 25 |
京都大学 | 65 | 35 | 32 |
大阪大学 | 251-300 | 67 | 151-200 |
東京工業大学 | 251-300 | 58 | 101-150 |
東北大学 | 251-300 | 77 | 101-150 |
名古屋大学 | 301-350 | 111 | 90 |
北海道大学 | 401-500 | 128 | 151-200 |
論文の引用数など英語がメインではない日本の大学はランキング的に不利な側面もありますが、東大や京大が100位以内でTIMESによると日本の私立の最高峰である、慶應大学や早稲田大学はなんとランク外です。
ですが、一応高校までは日本で育って来たものとして、東大や京大に入るようなプレッシャーを感じることがないという点では気軽に行えるかもしれません。
日本の国公立大学の第2次試験のように失敗できないようなものではなく、失敗したらUC アプリケーションで再挑戦すればいい話なのですから。
世界大学ランキングソース
- TIMES:https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2019/world-ranking#!/page/0/length/-1/sort_by/rank/sort_order/asc/cols/stats
- QS:https://www.topuniversities.com/university-rankings/world-university-rankings/2019
- ARWU:http://www.shanghairanking.com/ARWU2019.html
ちなみにTAGを対象としていないその他のよりレベルの高いカリフォルニア大学のランキングは以下の通りです。
大学名 | TIMES 世界大学ランキング 順位 | QS世界大学ランキング 順位 | ARWU 世界大学学術ランキング 順位 |
UCバークレー | 15 | 27 | 5 |
UCLA | 17 | 32 | 11 |
UCサンディエゴ | 30 | 41 | 18 |
TAGをするための条件や注意点
基本的にはTAGをするには以下の条件を満たしている必要があります。
- カリフォルニア州のコミュニティカレッジに在籍していること
- 申請する時点で30単位/セメスター、45単位/クオーターをコミカレで取得していること(全て同じ学校である必要はない)
- 専攻に必要な授業を履修していて、編入前に終わる見込みであること
- GPAの条件を満たしていること(各学校によって違うが概ね3.0〜3.4、下記のPDF参照)
- 各学校の対象外の専攻でないこと。
基本的にはポイントを押さえることができれば、さほど難しくなく、誰でも受けることができますが、いくつか注意点があります。
早めに確認して、つまずきには注意したいものです。
- TAGを申請することができるのは一人一校のみ
- 特定の専攻ではTAGを受けて付けていない場合がある
- 期間は9月1日から30日まで
- TAGを申請した後がUC アプリケーションを出さないと意味がない(申請方法はこちらを参考にしてください。)
UCアプリケーションは全てのカリフォルニア大学に向けて同時に申請することが出来ますし、6校が対象ですが、挑戦できるのはそのうちの1校までです。
またTAGを受け付けている学校でも、特定の専攻ではTAGを受けて付けていない場合がございますのでご注意ください。
最初からTAGを受け付けている大学への編入を志望している方は問題ありませんが、滑り止めや他の大学への編入をご希望の方は慎重にご検討ください。
TAGは申請期間が9月いっぱいなので場合によっては申請期間9月から11月のUC アプリケーションより優先して申請するべきです。
ちなみにTAGに合格した際ですが、合格した際にその学校に絶対に行かなければならないというような縛りはありませんのでご安心ください。
その他の詳細な各学校の情報はUC TAPにアップロードされているこちらのPDFで確認することができますのでご参照ください。
実際にTAGしてみた
さて実際にTAGを申請するためには以下のことをする必要があります。
- 9月1日から30日の間にTAPを作成する
- 編入前にとる予定のクラスやGPAを記入する
- 11月から30日の間にUCアプリケーションを提出する
この3つだけです。
TAPが終了しても、その後にカリフォルニア大学共通のUCアプリケーションを提出しなればTAGの申請はできず、たとえ合格通知をもらっていても自ら合格を破棄した状態になってしまいます。
ですので、忘れずにUCアプリケーションも申請しましょう。
さて、本題ですが、TAGを申請したい場合はTAP(Transfer Admission Planner)のフォームを入力する必要があります。
TAPは下記のリンクをクリックすれば直接アクセスできます。
https://uctap.universityofcalifornia.edu/students/
右のNew Studetntsの欄よりStart Nowという箇所がありますのでそこをクリックします。
すると名前や生年月日、メールアドレス等などの基本的な情報記入後にいくつかのセクションに分かれていますので、
- 簡単な個人情報
- これまで履修してきたクラスと成績
- 今後受講するプラン(あくまでプランなので後に違うクラスを取ってもOK)
- APテストなどがあればその記録
- 最終確認
などの情報をまとめて提出すれば完了です。
ね、簡単でしょ?
おわりに
以上、アメリカ大学の編入オプションであるTAGの紹介でした!
ここまで紹介してきましたが、TAGはあくまでもUCアプリケーションの補足的な事項になりますので、何度も言ってしまいましたがそちらの申請も忘れないでください。
度々登場していますが、UCアプリケーションの申請方法については下記リンクを参考にしていただけるとありがたいです。
皆様の編入が成功することを心より願っています。
では、今日はここまで!
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